akのもろもろの話

大人の漫画読み

漫画/「東京ヒゴロ」松本大洋 感想

「東京ヒゴロ」はビックコミックオリジナル増刊号で連載中の松本大洋氏の最新作。 9月30日に第2集が発売してますので感想をしたためておきませう。 (松本大洋「東京ヒゴロ」既刊2巻) 漫画家が描く漫画業界の漫画って、たいてい面白いんですよね。 こ…

漫画/「サターンリターン」➆(ネタバレ)鳥飼茜 

加治理津子(30才)は5年前のデビュー作以来、新作が書けない小説家。 自死直前に8人の女にプロポーズしていた男友達・アオイの謎を追う。 でもでも、一番の謎はアンタ自身だよ! (鳥飼茜「サターンリターン7巻」) 本来わたしたちは色々な顔を持っている…

漫画/「アドルフに告ぐ」手塚治虫 感想

1936年8月、ベルリンオリンピック。 歴史に残る棒高跳び決勝が行なわれている頃、ベルリン大学近くの下宿で一人の日本人留学生が殺された。 アドルフ・ヒットラーの出生にまつわる、ある秘密を握ったからだ。 (手塚治虫「アドルフに告ぐ」) この物語には3…

漫画/「カラオケ行こ!」和山やま(ネタバレ)感想

ある日漫画界に彗星のごとく現れた感じがする和山やま氏 の2020年に刊行されたコミックス。 絶対に歌がうまくなりたいヤクザと 歌を教える事になった中学生との 奇妙な友情? (和山やま「カラオケ行こ!」全1巻) 森岡中学校合唱部の部長・岡聡美は、合唱…

漫画/「たそがれたかこ」入江喜和 45才バツイチ女性のときめき

「たそがれたかこ」は2013年~2017年まで「BE・LOVE」にて連載された、中年女性の人生を描いた漫画。 (入江喜和「たそがれたかこ」全10巻) あたくし漫画のジャンルは幅広く読もうとは思ってるのですが、どうもラブコメとファンタジーものは食指が動きません…

漫画/「マイ・ブロークン・マリコ」平庫ワカ(ネタバレ)残された人は生き続けるしかない

「マイ・ブロークン・マリコ」はコミックス一巻完結もの。 主人公の女性が親友の遺骨を抱いて旅に出る話で、ちょっとロードムービーっぽい。 と思ってたら、実写映画化されたんだね。 (平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」) シイノトモヨ(26才・OL)…

本/「星の子」今村夏子 子供の世界はとても悲しい

「星の子」は、「むらさきのスカートの女」で芥川賞を授賞した今村夏子の2017年の長編小説。 病弱な娘を救いたい一心から両親が新興宗教にのめり込み、次第に崩壊していく家庭を、娘の視点で描いている。 (今村夏子「星の子」) ちひろは、生まれた時に体が…

漫画/「アンダーニンジャ」⑧ 花沢健吾(ネタバレ)この先どうなるのかまったくわかりませんな

実は忍者は今でも存在していて、秘密裏に暗躍している。 現代に生きる忍者奇譚「アンダーニンジャ」8巻読みました。 (花沢健吾「アンダーニンジャ」8巻) 前巻まで アンダーニンジャ側についた猿田による講談高校での虐殺が始まる。 鬼首と鈴木が迎え撃ち…

漫画/「ヴィンランド・サガ」幸村誠 本当の強さとは何か

「ヴィンランド・サガ」は、11世紀初めの北ヨーロッパを舞台にした、当時世界を席巻していたヴァイキングの生き様を描いた歴史漫画。 タイトルの「ヴィンランド」とは、かつて北アメリカ大陸にあったとされるヴァイキングの入植地の一つで、主人公のトルフィ…

本/「羆嵐(くまあらし)」吉村昭 人間はもっと自然への畏敬の念を持たねばね

「羆嵐」は1977年に刊行された吉村昭の小説 1915年(大正4年)に、北海道苫前群苫前村三毛別六線沢の開拓村をヒグマが襲った「三毛別羆事件」がモデルになっている (吉村昭「羆嵐」) 北海道苫前村六線沢の開拓集落の一つ、島川家がヒグマに襲われ妻と9才…