akのもろもろの話

大人の漫画読み

漫画/「松かげに憩う」③ 天瀬シオリ 感想

松下村塾の当時の松陰は27才くらいの書生であり藩の罪人であり実家の杉家に禁錮中の身で外出の自由もありませんでした。 その松陰がなぜそれほど松下村塾の門下生たちにやがては長州藩にそして社会に影響を与えるようになったのでしょうか?うむむ吉田松陰の…

漫画/「列士満(レジマン)」松本次郎 感想

よくぞここまで戦ったものです。 幕末の動乱期に生まれた幕府歩兵隊はまさに最新の銃で武装した洋式軍隊でしたが、水戸の天狗党やら長州の奇兵隊やらと戦うもまあろくな戦果も挙げぬうちに幕府が瓦解してしまいます。 もはや総大将の徳川慶喜公も上野のお山…

映画/「カストラート」

古い話で恐縮ですが、ポスト24年組のひとりたらさわみちには「バイエルンの天使」という代表シリーズがありますが、竹宮恵子がウイーン少年合唱団の大ファンだったのは有名な話ですから彼女のアシスタントをしていたたらさわが少年合唱団の漫画を描いたの…

漫画/「花伝ツァ」木原敏江 もう一度読みたい名作漫画

1980年に発売された木原敏江の漫画 木原敏江といえば少女漫画誌「LaLa」の黄金期を支えた「摩利と新吾」、これはもう間違いなく不朽の名作ですが、和洋問わずの世界観で他にも素晴らしい作品が数多あるのです。 幻想ロマンといったスタイルの本格時代ものも…

漫画/「イノサン」「イノサンRouge(ルージュ)」坂本眞一 感想

イノサンは井野さんではなく英語のイノセント(無垢)の事で、主人公のシャルル=アンリ・サンソン(実在)はムッシュー・ド・パリ(フランスの死刑執行人の頭領を表す称号)を務めた4代目サンソン家当主です。 「イノサン」が全9巻「イノサンRouge」が全12巻…

漫画/「劇光仮面」山口貴由 感想

大学時代「特美研」という特撮愛好サークルに所属していた男。 かつての仲間の訃報を受け、自分が死んだら自分のスーツを皆の手で裁断してほしいという遺言にメンバーは再会する。 特撮にのめり込むあまり危険で実用性の高いヒーロースーツ「劇光服」を制作…

映画/「ブータン山の教室」チョット前の映画感想

ご挨拶 昨年度はお付き合い賜り 誠にありがとうございました。 遅ればせながら 本年もよろしくお願い申し上げます。 映画/「ブータン山の教室」 パオ・チョニン・ドルジ監督 2021年公開/110分 これは新年にふさわしい心が洗われるようなブータン映画でしてね…

2022年、生きるって大変ね~と思った話

年末ですね。 今年も残すところわずかになりましたね。 自分という人間の2022年を振り返ってみますと、4月から職場が異動になりコミュ障には難度の高い仕事を仰せつかりましてね、合わせて引っ越しもしましたんで、慣れない環境のせいかストレスなのかわか…

漫画/「末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる」ひるなま 感想

2021年に単行本化された「末期ガンでも元気です 38才エロ漫画家、大腸ガンになる」は、末期の大腸ガンを宣告されてからのエピソードを綴った超ポジティブな闘病記。 作者はBLを執筆していた漫画家です。 つい最近YouTubeのおすすめにこの漫画が急に出て来た…

漫画/「ヴラド・ドラクラ」6巻 大窪晶与 (ネタバレ)感想

「吸血鬼ドラキュラ」のモデルで「串刺し公」と恐れられた暴君・ヴラド3世の真実に迫る歴史漫画。 第6巻読みました! (大窪晶与「ヴラド・ドラクラ」6巻) 舞台は15世紀中期のヨーロッパなのです。 ヴラド3世のワラキア公国(現・南ルーマニア)は、南にオ…