2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
(あのあやの「人の息子」既刊1巻) 鈴木旭(31才・独身・漫画家)には3年前の雪の日に忘れられない思い出があった。 その頃子供好きの鈴木は保育士をしていたのだが、一人の園児の母親がいつまで待っても迎えに来なかったのである。 5才の男の子高嶺く…
(桜井画門「亜人」16巻) 亜人はどう生まれたのか? 佐藤さんとの決着はつかないまま、舞台はいまだに入間基地である。 基地の内部は、永井くんが起こしたフラッド現象により大量のIBMが放出されてビックリなのに、嬉々として同調した佐藤さんのせいで、禍…
(押見修造「血の轍」第8集) たぶん静子ママのセーラー服姿が表紙の第8集。 「血の轍」は中学2年の静一と母親の静子との母子関係を描いた作品で、母親はいわゆる毒親である。 母親は第①集で登場した当初は中学生の子がいるとは思えないほど若く可憐に描…
(乃木坂太郎「夏目アラタの結婚」既刊2巻) 世の中には色んな形の結婚があると思うけど、ここに登場するのは獄中結婚でして、なんとヒロインは死刑囚なのだ。 たとえ死刑囚であっても婚姻の権利はあるのだが、死刑囚と結婚する人の心理ってフツーの人には…
懐かし映画をひとつ。 (「泥の河」1981年/小栗康平監督/105分) 原作は宮本輝さんの同名小説。 昭和31年の大阪で、川の側でうどん屋を営む家の男の子と対岸に繋がれた廓船に住む姉と弟との出会いと別れの物語だ。 最近家でチョイ古めの映画を好ん…