akのもろもろの話

大人の漫画読み

映画/「彼らは生きていた」

新型コロナで映画館に行く事もなくなったけど、最後に映画館に行ったのはいつだったかしらと思い出してみる。 この映画を見た時は確かトイレットペーパーが店頭からなくなってしまったんだよね。 あの騒ぎは何だったのだろうか。 (「彼らは生きていた」/2…

漫画/「アマネギムナジウム」古屋兎丸

(古屋兎丸「アマネギムナジウム」既刊6巻) 球体関節人形は関節部が球体によって形成された人形で、自在なポーズを取らせる事ができるのが特徴だ。 何より驚くのは人形とは思えない極めて人間に近い精巧さとその美しさで、肌の質感から瞳から毛髪から人形の…

漫画/「ゴールデンカムイ」㉑ 野田サトル

(野田サトル「ゴールデンカムイ」21巻) ホロケウオシコニ 「オオカミに追いつく」 アシリパの母が夫であるウイルクに名付け、ウイルクがアシリパに教えた、三人だけしか知らないウイルクのもうひとつのアイヌ語の名前。 いったいこの名前がどう金塊の隠し…

漫画/「水は海に向かって流れる」田島列島

(田島列島「水は海に向かって流れる」既刊2巻) 2014年に「モーニング」に彗星のように現れた(そう見えたんデス)田島列島の「子供はわかってあげない」はいい作品で映画化もされたようだけど、まずまず寡作でしてね。 次は何を描くのかな?と思ってるう…

漫画/「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

(週刊少年ジャンプ公式サイトより) 店頭で在庫がなくなるなど異例のヒットをして話題になってたけど。 実はあたしはジャンプを愛読してますので、この作品の第一話が掲載された時も初めて表紙を飾った日の事も覚えてる。エヘン。 まあ、人間が鬼と戦うスト…

漫画/「ひばりの朝」ヤマシタトモコ

(ヤマシタトモコ「ひばりの朝」全2巻) 日波里は中学二年生の女の子。 学校でハブられてるひばりは母親のいとこの完の部屋で放課後を過ごすようになるが、完の彼女の富子はひばりに嫌悪感を持つ。 ひばりが中二とは思えない肉感的で大人びた容姿の女の子だ…

漫画/「へうげもの」山田芳裕

(山田芳裕「へうげもの」全25巻) この物語の主人公の古田織部は戦国から江戸時代にかけて生きた武将で、千利休の弟子でもあった茶人である。 茶人て言うからシブいお人を想像してたんだけど全然違くて、なんかハラがチギれるほど面白い人なのよ。 安土…

漫画/「さよならミニスカート」牧野あおい

(牧野あおい「さよならミニスカート」既刊2巻) 「このマンガがスゴイ!2020」 オンナ編第1位!とか 大人気5人組アイドルグループ「PURE CLUB」の不動のセンター雨宮花恋は、握手会の会場で刃物を持ったファンに襲われ怪我を負ってしまう。 グループを脱退…

映画/「6才のボクが、大人になるまで。」

(「6才のボクが、大人になるまで。」2014年アメリカ/165分/リチャード・リンクレイター監督」) 懐かし映画をひとつ。 まずはザックリあらすじから。 メイソン(エラー・コルトレーン)はママ(パトリシア・アークエット)と姉のサマンサ(ローレライ・リ…

漫画/「BANANA FISH」吉田秋生

(吉田秋生「BANANA FISH」全19巻) 「BANANA FISH」の舞台は80年代のニューヨークだ。 当時アメリカは日本よりはるかに不景気で、ニューヨークは治安が悪く世界に名だたる犯罪都市という裏の顔も持っていた。 まあ当時も今もニューヨークには行った事はない…

漫画/「たそがれたかこ」入江喜和

(入江喜和「たそがれたかこ」全10巻) 私は漫画はけっこうジャンル問わず何でも読む方だが、こういう人生の黄昏に差し掛かった45歳の女性の日常系とかはあまり興味なくて(すまぬねえ) それにしても45歳で黄昏とは、ちと早過ぎやしないかと思ったわけだ。 …

漫画/「ワンダーランド」石川優吾

(石川優吾「ワンダーランド」全6巻) ごくフツーの女子高生ゆっこがある朝目覚めると自分の体が小さくなっていた(借りぐらしのアリエッティのような小人状態) 両親はゆっこの目の前で飼い猫のミーに弄ばれるように無残に殺されてしまい、家の外では小さ…

漫画/「波よ聞いてくれ」沙村広明

(沙村広明「波よ聞いてくれ」既刊7巻) 沙村広明さんと言えばやっぱ「無限の住人」が代表作だけど、これはまったく作風の違うものになっていて驚く。 作品のコンセプトが「今度こそ間違いなく人の死なない漫画」って事らしい(笑)が、半分くらいはふざけて…

漫画/「乙嫁語り」森薫

(森薫「乙嫁語り」既刊12巻) 今は自由な時代だから結婚するかしないかは自分が決める事だけど、かつての日本でもそうだったように女性の人生には結婚しか選択肢がない時代もあった。 この作品に登場する19世紀の中央アジアに生きる女性たちもまさにそう…

漫画/「イサック」作・真刈信二 画・DOUBLE-S

(作・真刈信二 画・DOUBLE-S「イサック」既刊7巻) 「イサック」の舞台になってるのは17世紀の神聖ローマ帝国(主に今のドイツ)だ。 三十年戦争と呼ばれるカトリックとプロテスタントの宗教戦争は神聖ローマ帝国以外の国にも波及し、やがてはヨーロッパ中…

映画/「必死剣鳥刺し」

懐かし映画をひとつ。 原作は藤沢周平の隠し剣シリーズの一篇「必死剣鳥刺し」。 主演は豊川悦司さん。 (「必死剣鳥刺し」2010年/114分/平山秀幸監督) 江戸時代の東北の小藩・海坂藩が舞台。 兼見三左エ門(豊川悦司)が藩主・右京太夫(村上淳)の愛妾で…

映画/「ジョジョ・ラビット」

(「ジョジョラビット」2019年アメリカ/109分/タイカ・ワイティティ監督) 第二次世界大戦中のドイツ。 10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)はヒトラー・ユーゲントのキャンプに初めて参加するのである。 鏡に映った真新しいユーゲントの制服に…

漫画/「歩くひと」谷口ジロー

(谷口ジロー「歩くひと」) 郊外の借家に妻と引っ越してきた男。 名前はわからない。 40代くらいだろうか。 職業も不詳で子供はいない模様だ。 引っ越しの荷物も片付かないうちに、男は「ちょっと歩いてくるよ」と散歩に出かけてしまうが、妻も「は~い」と…

漫画/「坂道のアポロン」小玉ユキ

(小玉ユキ「坂道のアポロン」全9巻) 1966年、初夏。 西見薫は横須賀から長崎県佐世保市にある佐世保東高校に転校して来た。 薫は線の細いメガネ男子だ。 医学部志望の秀才で趣味はピアノ。 だが父の仕事の都合で小さい頃から転校を繰り返していた彼にとっ…

漫画/「小早川伸木の恋」柴門ふみ

「小早川伸木の恋」は柴門ふみがビックコミックで2004年から2年間連載した漫画。 確か唐沢寿明さん主演でテレビドラマ化もされてたと思う。 (柴門ふみ「小早川伸木の恋」全5巻) 小早川伸木は35歳だ。 彼は大学病院に勤務する外科医で、美しい妻と5歳の娘が…

漫画/「プラネテス」幸村誠

(幸村誠「プラネテス」全4巻) 謹賀新年(遅ればせながら) 年明けは明るい作品をと思ったけど、そもそも作風が暗いものばかり好みなので悩んでしまって。 実は私の今年のテーマは「愛」なのです。へへ 2020年は「愛」について考えてみようと思っております…

漫画/「昭和天皇物語」能條純一

(能條純一「昭和天皇物語」既刊5巻) 2017年にこの漫画の連載がビックコミックオリジナルで始まった時、実はあまり読む気持ちがしなかったのである。 昭和天皇はつい最近の人物だし伝記を漫画で描いたとて何か目新しさがあるとも思えん。 まあ天皇を漫画に…

映画/「幻の光」

懐かし映画をひとつ。 たまには邦画。 (「幻の光」1995年/110分/是枝裕和監督) 宮本輝の小説を1995年に是枝裕和監督が映画化。 主演は江角マキコさん。 尼崎の工場町で暮らすゆみ子(江角マキコ)は25歳で郁夫(浅野忠信)と結婚した。 工場で働く郁夫との…

漫画/「ブルーピリオド」山口つばさ

(山口つばさ「ブルーピリオド」既刊6巻) いよいよ受験が近ずいてくる時期だのお。 自分が受験生だったのは遥か昔の事だけど、冬の町にイルミネーションが灯る頃になるとあの頃の心もとない気持ちとか思い出して胸が締めつけられるのよ、いまだに。 どうも…

漫画/「神々の山嶺」 作・夢枕獏 画・谷口ジロー

(作・夢枕獏 画・谷口ジロー「神々の山嶺(いただき)」既刊5巻) わざわざ説明するまでもないが、エヴェレストは世界最高峰の山だ。 この山が初登頂されたのは1953年、ニュージーランド人のヒラリーとネパール人シェルパのテンジンによってである。 しかし…

漫画/「ヘウレーカ」岩明均

(岩明均「ヘウレーカ」) 岩明均が「ヒストリエ」に先がけて2001年から2002年に描いた①巻完結の歴史漫画。 タイトルの「ヘウレーカ」とはアルキメデスがシチリア島のシラクサの王様から金の王冠の純度を調べるように命じられ、風呂に入って湯が溢れるのを見…

漫画/「有害都市」筒井哲也

(筒井哲也「有害都市」上・下巻) 2019年、東京ではオリンピック開催を控えて環境浄化が声高に唱えられるようになり、猥褻なものやいかがわしいものを排除しようという風潮が起こっていた。 そんな中、国会ではある法案が可決された。 「有害図書類指定制度…

本/「聖の青春」大崎善生

(村山聖/1969年~1998年/将棋棋士) かつて「東の羽生、西の村山」と羽生善治と並び称されながら29歳で亡くなった将棋棋士・村山聖(むらやまさとし)を描いたノンフィクション小説である。 2016年の映画化では、村山聖を演じた松山ケンイチさんが20㎏増量で…

映画/「マイ・ビューティフル・ランドレット」

(「マイ・ビューティフル・ランドレット」1985年イギリス/98分/スティーヴン・フリアーズ監督) 感想を書きたいと思っている映画がたまってしまって困るのお。 この作品はちょっと前に、LGBT映画二本立てつー事で「WEEKEND」と同時に鑑賞。 日本では1987年に…

漫画/「ばるぼら」手塚治虫

(手塚治虫「ばるぼら」全2巻) 実写映画化の話を聞き、つい読み返してしまった。 手塚治虫が1973年から74年に発表した「ばるぼら」は不思議な物語である。 書き出しが良いので引用してみる。 都会が何千万という人間を飲み込んで消化し、垂れ流した排泄物…