akのもろもろの話

漫画大好きakの覚え書帖

映画/「プロメア」

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(「プロメア」2019年日本/111分)

アニメ映画「プロメア」の感想です。

 

冒頭いきなり目が疲れる

なんかもうね、序盤からいきなりのテンションMaxで目が疲れました。

あまりにも絵が早く動き過ぎて映像に目がついていかないのよ。 

次から次へと目まぐるしく展開する戦闘シーンに、いかにも才能がある人が作りました的な技術力を感じるものの、目、目がチカチカしてくる~

目の悪いakはこれは視力が悪いせいなのか、それともまさか年だから情報処理能力がついていかないの?と突然の洗礼に映画とはまったく関係ない事を考えてしまいました。

だって一緒に行ったのが同じ会社の20代の女の子だったので、akさんもおばさんだよねと思われたくなくて、いやおばさんなんだけどさ

でも若ぶりたいから必死で「ついていこう、ついていけなければ死しかないのだ」位の悲壮感で一生懸命見ました。

疲れる・・・

最後までもつかなと心配になりました(笑)

これは絶対映画館のスクリーンで見るべき物だと思いました。

「amazonプライム」とかで見てたら10分以内で見るのやめたと思います。

そういう意味では映画館に足を運んだ事自体は間違いではないのだ。

トリガーらしい映像ではありますがさらに独特な表現になってて、CGの薄い絵がすごいスピードでごちゃごちゃ動くので目が慣れるまで時間がかかってしまいました。

 

そんなわけで序盤から、映画に日本的な情緒とか腐女子の萌えを求めてしまうakはいきなりのハイテンションにすっかり元気を失ってしまったのです。

 うざ過ぎる主人公に共感できない

 「プロメア」はグレンラガンの今西洋之監督と劇団☆新感線の中島かずきが脚本を手掛けたオリジナル劇場版アニメーションです。

あらすじは、突然変異で誕生した「バーニッシュ」と呼ばれる特殊な炎を操るミュータントの出現をきっかけに「世界大炎上」という未曽有の事態が起こり世界の半分は消失してしまいます。

それから30年後、一部の攻撃的なバーニッシュは「マッドバーニッシュ」と名乗り放火と犯罪を繰り返す集団となり再び世界を危機に陥れたのです。

 

対バーニッシュ用に結成された高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロ・ティモス(火消し)はマッドバーニッシュのリーダーであるリオ・フォーティア(美少年)を捕える事に成功します。

都市のトップとして君臨するクレイ・フォーサイトに表彰され労われたガロはとても喜びます。

クレイは昔ガロを助けてくれた人でガロのヒーローだったからです。

ところがリオたちは捕えられた仲間を救出する為にわざと捕まったのであって、炎で基地を焼き尽くし仲間を連れて逃走してしまうのです。

ガロは彼らがいるであろう場所に赴きますが彼が目にしたのは懸命に生きようとするバーニッシュたちの姿でした。

 

バーニッシュだって元々は普通の人間だったのにたまたまバーニッシュになっちゃったつーだけなんですよ。

それなのに迫害され逮捕されてしまうんです。

追い詰められてボロボロになったバーニッシュの中には屈強な若者だけでなく年寄りや子供だっています。

今まで日本の火消しに憧れてまといやそれを模したまといギアを担いで大袈裟な口上で消火活動をしていたガロはなんかちょっと自分が思ってたのと違うと気付くのです。

つまりバーニッシュが悪いと思ってたら実はもっと悪い奴がいたんだって事。

 

炎さえ使わなければ俺たちと同じ人間だとガロは訴えますがクレイ直属の部隊はバーニッシュ捕獲のために動き始めます。

と、まあこんな内容でした。

どうせこのウザい火消し男とバーニッシュの美少年ボスが最後に仲良くなって敵を倒すんでしょ、と思ってたらまったくその通りでしたね。

もうへんな髪型は慣れてるけどガロの独善的で自己主張ばかり強いとこが鼻についてウンザリしちゃった。

堺雅人さんが声をあててるクレイはバーニッシュを利用しようと企む本当に悪い奴なんです。

ガロはクレイを尊敬してたんだけど、本性を現したクレイから「お前は度し難い馬鹿だ」とかウザいとか嫌いとか消えろとかひどい言われ様で可笑しかったです。

 

でもガロは悩んだり苦しんだりしないキャラなのね。

「俺は火を消すだけさ!」ってつまる所それしかないのよ。

苦悩しないと言うのは人間的な成長もないって事ですよ。

心理描写とか人物を深く掘り下げないとそのキャラクターに共感はしないですよ。

それと比較するとリオはバーニッシュが差別され虐げられている現状に怒りを感じていた最初からガロと共闘するラストまでずいぶんと変わりましたね。

 

二人のコンビは最強で戦闘能力も高くて見ていて面白かったけどラストのあのシーンはいらなかったんじゃないかな。

ああいう展開にするのは腐女子受けを狙ってるんでしょ。

腐女子に魂を売るんじゃない。

年を取ってくると理屈っぽくなるなと思った

前述の堺さんの他に声の出演はガロ役は松山ケンイチでリオ役は早乙女太一なので、あー新感線ねーって感じ。

ガロが歌舞伎さながらに見栄を切って口上を述べるシーンとかも、なるほど新感線の舞台だ。

でも中島脚本はやっぱり舞台向きなんじゃないかな。

映画だとそんなに良さが感じられない気がするんですよね。

 

この作品を見たのは先月なんですが、見終わった時はこの感想は書かないなあと思ったんです。

なぜかと言うと映像にスピード感があるって言っても結局のところダイジェスト版でも見てるみたいでストーリーは薄っぺらい印象を持ったからです。

だってテレビアニメの劇場版ていうならわかるけどオリジナル作品なわけですよね。

トリガーが好きじゃない人とか知らない人にはどうせわからねーよ的な自己満足を感じるんですよね。

客観的評価なんてかんけーねーよみたいな。

終盤に向けて説得力をかいてしまうストーリー展開をただ火消しだとか消防隊だとか陳腐なネタでゴリ押ししてくるのが残念でした。

迫害される宿命に苦しみ差別や偏見を受け続けたバーニッシュたちを描こうとするならば、あのラストではあまりにも誠実さに欠ける気がしてなりません。

でもまあ時間が立つにつれてなんか良かったかもってじわじわと思うようになりましたよ、最近では。

ダメだね。

年を取ってくると。

「なんか面白かった~」でいいのに。

その「なんか」が何なのか、理屈をつけたくなってしまうんです。

理論的に説明すると言えばもっともらしいけど、そんな事はこの作品は考えずにただただ楽しめばいいんですよね。

と言う事にしておきます。