あたしの場合、不意にやって来る「ブログネタ切れ症候群」
今週は病が重いのでとりあえず
昨日ネットフリックスで見た映画の感想でも書くんべえ。
あらすじ
女優マリリン・モンローが亡くなって、今年でちょうど60年ですと。
モンローと親交があった人たちの未公開インタビューを基に、謎に包まれた彼女の死の真相を検証するドキュメンタリー。
しまった。
あらすじで文字数を稼ごうと思ったらドキュメンタリーだからこれと言ったあらすじないわー。
1962年に亡くなったモンローの死因は検死の結果、睡眠薬過剰摂取による自殺とされていますが、その死をめぐる憶測は様々に取り沙汰されてきました。
本当は他殺だったのではないか?
陰謀説も出ました。
CIAによる殺害とか。
「残されたテープ」とは「マリリン・モンローの真実」の著者であるアンソニー・サマーズが本を書くために取材した時の録音で、音声記録はすべて本人の声です。
その音声に合わせて役者が口パクで演じてる再現映像を繋ぎ合わせて、彼女の死にまつわる謎を検証していく作りになってます。
感想
なんかー、テレビ番組の再現VTRみたいなのが出て来てー、全体的なトーンが陰謀論とかクスリとか政治とセックスとか共産主義とかダーク調でして、隠蔽されていた死の真相とやらは結局なんだったのかしらん?
やっぱケネディ兄弟が関与してるのは間違いない所だけど、自殺か他殺かはハッキリせずにいつの間にか映画は終わってました。
モンローを最後に担当した精神科の主治医の家族が、彼女と家族ぐるみで親しくつきあっていた人たちとして登場し、色々証言するのですが、肝心な所になると「すべて知ってるが話せない」と言うし、他の登場人物も一様に「知ってるけど話せない」とか言い出して、いかにも陰謀論を演出してる感がチョット白々しいと思ってしまいました。
モンローに限らず、ゴッホでも尾崎豊でも有名人が不可解な死を遂げると他殺説が持ち上がるのは、真実を知りたい気持ちの他に、もし誰かに殺されたのに自殺でかたずけられてたら、そりゃアータ!あんまりかわいそうだよっ!成仏できないべ。と憐む気持ちに突き動かされるからだろか。
モンローの事はよく知らないのですが、映画も一本も見た事ないのですが、華やかでゴージャスなイメージの裏側ではとても傷つきやすくて危うくて、複雑な人生を生きたんだねえ。
前半は壮絶な幼少期から、どのようにしてハリウッドのセックスシンボルに登り詰めたかを当時の映像と音声でご紹介。
10もの里親を転々とし2年間の孤児院暮らしをしてまして、なぜ母親と暮らせなかったのかと言うと、母親は精神病を患っていたのです。
こんな子供時代ではメンヘラにもなるってもんだよ。
そして、これは華麗なるハリウッド黄金時代の闇なのですが、当時の映画業界はドロドロの男社会ですから、美しく才能のある若い女は狙われ搾取されてしまう。
昔はセクハラとかないですし。
彼女も例外ではなく、しかしながら彼女は男たちから利用されたのではなく、自分が利用してやったのだと語りました。
意識高い系の彼女は、いい女優になるために勉強と努力を惜しまず、本が好きな読書家でもありました。
あと、主治医の家族が、彼女はとても美しくてフツーの人間にはできない動きをすると言ってたのに引っかかって、モンローの画像を検索したら、言ってる意味がわかりましたよ。
セルフプロデュースに長けたモンローは、どうやったら自分が美しく見えるかを研究してたそうで、計算された角度でポーズを取ってましてね、けっこう真似できないような難しいポーズなんかはジョジョ立ちを決めてるようにしか見えなくて微笑みましたわ。
ま、そんなわけで、「残されたテープ」がやがてJFKの弟のロバート・ケネディとの関係に繋がってくんです。
ってか、カセットテープっていつの時代ですか?って思っちゃったんですが、40年も前のなんですよ。
今さら新事実が検証されるのですかい?
いや、されねー。
されなかったけど、こんなにもいつまでも取り沙汰されるのは、モンローはやっぱKILLされたと思ってる人たちがいるから。
ケネディ兄弟と政府が関係してるのは間違いないだろう。たぶん
だって、みんな真実を話せないと言ってるのは、明らかに公権力から口止めされてるからでしょーよ。
盗聴されてたモンローのテープもFBIが持って行っちゃったって言うし。
でも政府がらみだもの、この真実が明らかになる日は未来永劫ないですよね。
夢を叶えてスターになったのに、孤独な子供時代のサバイバーであるモンローは、癒せない心の傷に苦しみ続けたのだと思いました。
彼女を理解してくれる男性に巡り合えたら良かったけど、悲しいかな男を見る目はなかったようです。こういうタイプにありがち。
愛を求めるあまり、複数の男性と妊娠、流産を繰り返してたらメンタルぶっ壊れちゃうよ。
でもでも、お色気だけじゃなく、女性ファンも多いのは、心を動かされる何かを持っているんですよね。
人生そのものがまるで映画のようだもの。
これからもマリリンモンローの映画は作られるんしょうね。