akのもろもろの話

大人の漫画読み

映画/「劇場版 きのう何食べた?」

原作も秀逸だけど実写版もサイコー!

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(「劇場版きのう何食べた?」中江和仁監督/120分/日本)

相変わらずこのお二人の再現度高いよね~

もう今年あと1ヶ月ないじゃん!

と気づいたその日から「これは面白かったから後で感想をブログに書こう」と思ったまま積みっ放しになってる漫画が急に気になり出し、珍しくやる気モードでパソコンに向かってる今日この頃。

そうだ。映画もいっぱい見てるんだよね。

インプットばかりでアウトプットができてないのは、やっぱ怠惰だから?

七つの大罪じゃあるまいし、怠惰に打ち勝つにはどうしたらいいのですか~

と思うそばから前澤さんが宇宙に行かれて、ああお金ある人はいいわねえなどと考えてるからブログが全然書けないのよ。そうだ、怠惰より集中力。あたしには集中力がないんだ。

よーし集中力だしていくぞー。

この映画見たのいつだっけ。たしか11月。

 

まずは料理上手で倹約家の弁護士シロさんこと筧史郎(西島秀俊)と恋人で人当たりのよい美容師ケンジこと矢吹賢二(内野聖陽)の若くないゲイカップルが、二人で京都旅行に出かけたとこから始まる。

シロさんて旅行とか嫌がる人なのに、これはおまえへの誕生日プレゼントだとか言って、ランチには以前テレビで見てケンジが食べたいって言ってたカレーうどんの名店に連れてってくれたり、夜は格式の高いお値段もお高そうな旅館を予約してあるわ、夕食前に紅葉のライトアップに連れてってくれるわで、もうケンジの乙女心が絶頂に高鳴っちゃうんだけど、幸せすぎて逆に心配になるケンジ。わかりますわ。

なにしろゲイである事をカミングアウトしてるケンジと違いシロさんは人からゲイとは見られたくないって思ってる。

じゃ別れ話?いやもっと深刻な問題?もしかしてシロさん病気?死ぬの!?

( ´艸`)内野さんの暴走する一人演技が面白れーんだわ。

 

そんなこんなで楽しい旅行シーンから正月の実家帰省問題になってく。

シロさん今年の正月にはケンジを連れて実家に帰省した。

帰り道にケンジあんなに喜んで。好きな人の実家に行けるなんて俺もう死んでもいい、つって。ケンジが思わず泣いてしまうこれは原作でもグッとくるいいシーンだ。

でもシロさんの両親にとっては、息子がゲイだって認めてやらねばと頭ではわかっていても簡単には始末がつけられないんだよね。

母さん(梶芽衣子)が体調を崩してしまうから来年の正月はケンジくんを連れて来ないでほしいと頼まれてしまったのだ。

ケンジは細やかな気配りのできる人だから、内心のショックを隠して気にしてないと言ったけど、これがきっかけとなり二人はなんだか本音が言えないムードになってしまう。

 

筧家も一人息子がゲイだとわかってから色んな事があって、シロさんは一時は両親と距離を置いてた事もあった。

シロさんにとっては、自分がゲイであるために親に結婚も孫の顔も見せてやれない、というのがずっとジレンマだ。

しかしまあ親子であってもわかり合えない親子なんてたくさんいるんだから、この親子はうまく行ってる方だと思うけどな。

あたしはもう結婚しないと幸せじゃないという思い込みは捨てる時代だと思う。

結婚しない人生を選択する人は今後も増えるだろうし、同性愛者でも異性愛者でも自分の人生を豊かに生きる事が最も大事だと思いますな。

 

ある日シロさんは商店街でケンジが若いイケメン青年(松村北斗)と歩いてるのを偶然見てしまいまして、それは美容室の後輩の田淵くんなんだけど、二人の仲良さげな雰囲気に思わず身を隠してしまい影からコッソリ覗き見るというね。

さらに、小日向さん(山本耕史)からジルベールこと航くん(磯村勇斗)がいなくなった!と相談され、小日向さんは航くんの好きな「わさビーフ」を何袋も抱えながら泡食って探しまくってるから、シロさんが「ちょ、ちょっと落ち着きましょうよ。小日向さんのが大人なんだからもっとどっかり構えてればいいんですよ」みたいな事を言うと、逆に「何言ってるんですか!」と怒られてしまう。

思いつめた表情の小日向さんから、自分たちはほんのちょっとした事で相手を永遠に失ってしまうかもしれないんですよと言われ、シロさんはハッとする。

うーん、確かに籍も入れてないし子供がいるわけでもないし、繋ぎ止めるものは皆無だもんな。

まだ若い時ならいいけどある程度年齢を過ぎてくると相手を失うという事が不安で恐くなってしまうかもしれん。

いつ別れがくるかもしれないから今を大切にしよう。

それは誰にでも当てはまるこの世の摂理だ。

それにしたって再現度で言えば磯村氏最強じゃね。

あたしの中では永遠に仮面ライダーゴーストのアラン様なんだけどね。

話それたわ。

あ一応お料理漫画原作ですんでお料理もうまそうだった。

キャラメルリンゴトーストにハーゲンダッツ乗せてたのもうまそうだったし、佳代子さん(田中美佐子)が作ったなんちゃってローストビーフやお母さんが作った肉団子これはケチャップ味でめんつゆを入れるのがポイント。

シロさんが作る料理ってめんつゆやチューブの調味料を使って簡単に作れて気取ってなくて、しかもうまそうなんですよ。

なんか一度しか使わないようなスパイスとかはもったいないから買わないのね。

シロさんのレシピ本も売れてるらしい。

この作品は二人が一緒にご飯を食べる場面がいつも楽しそうで見ている自分も幸せな気分になれるけど、それだけじゃなく二人が一緒に年を重ねてくのが秀逸なんです。

今回もケンジが髪が少し薄くなったというんで短髪の金髪にしてきました。

それぞれがゲイとして人生をどう生きていくかっていう、そこらへんの難しい諸事情が原作で描かれてますが、映画でもうまく消化されてる気がしました。

昔はBL漫画が実写化されるのは原作がとてもよいものだったんですが、俳優さんそんなに有名じゃない人でした。

今やLGBTとかもてはやされるんですから俳優さんも同性愛者の役に抵抗がなくなってきたんだなあ。

シロさんとケンジをこんな大物俳優が演じてて時代が随分変わったんだなあと思う(遠い目)

この実写化は原作漫画をリスペクトしていて、演じられてるお二人の再現度も高く息もぴったりで、シロさんとケンジが本当にいるような気がしてしまいます。

漫画は19巻まで出てます

 

シロさんのレシピ本もある