akのもろもろの話

大人の漫画読み

小説

本/「街道をゆく 42 三浦半島記」司馬遼太郎 鎌倉殿の13人を見てるといっそう楽しめます

「街道をゆく」は司馬遼太郎による紀行文集。 街道・みち、すなわち交通に着目し、その土地の歴史を独自の視点で語るシリーズの42は、三浦半島の巻。 そこには源頼朝と伊豆、房総、そして三浦半島の武士たちとの出会いがあったんだよねー (司馬遼太郎「街…

映画/「人間の証明」母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?

人間の証明は1977年の日本映画。 森村誠一の同名小説を映画化した作品。 日本とニューヨークを舞台に繰り広げられるサスペンス。 (「人間の証明」佐藤純彌監督/1977年/132分) Kindle Unlimitedで原作を読み面白かったから映画版も見たいなと思い探した…

本/「雪の花」吉村昭 こんなにご苦労されたとは

雪の花は吉村昭が1988年に発表した小説 江戸末期に天然痘の予防に力を尽くした笠原良策が主人公 福井藩の町医者である良策が27才~40代まで戦った保守的な地域の天然痘ワクチン接種忌避問題 天然痘は伝染力が非常に強く死に至る疫病として人々から恐…

Audibleデビューして宇佐美りん著「推し、燃ゆ」を読んでみた

日頃メガネかコンタクトなのですが、このところ眼精疲労が酷いあたしは「聴く読書」ってどうなん?と思いつき調べてみたら、今ならAmazonプライム会員3か月無料で聴き放題じゃないですかやだー、ってなわけでAudibleデビューしちゃいました。 いやーよいで…

本/「はなれ瞽女おりん」水上勉 生きるということ

水上勉はミズカミツトムと読むんだよ。 水上勉が1975年に発表した小説。 ずいぶん昔に読んだのを再読いたしました。 今読んでもすげえ面白い。いや面白いって話ではないんだが・・・心に沁みる悲しい作品。 瞽女とは、昭和の高度成長期頃まで実在した、…

本/「運転者 未来を変える過去からの使者」喜多川泰イライラしてると幸せになれないよ!

「ミステリーと言う勿れ」の新刊が出たので感想を書こうと思ったけど、全然まとまらないので昨日読んだ本の感想でも書いとこ。 (喜多川泰「運転者未来を変える過去からの使者」 あらすじ 保険会社の営業に転職した岡田修一は、思うような成績が出せずパッと…

本/「家康、江戸を建てる」門井慶喜

「北条家の旧領関東240万石をそっくり差し上げよう。お受けなされい」 天正18年、落ちゆく小田原城を眺めながら、関白・豊臣秀吉は德川家康に告げた。 「・・・・・・・・・・」家康沈黙。 家康は駿府城に戻り家臣たちに相談したが皆口をそろえて「断固…

本/「李王家の縁談」林真理子

いつの時代も高貴な方々の結婚はむずかしい・・・梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ。 (林真理子「李王家の縁談」) 好きな者同士が結ばれるのが幸せ、などというのは、何も持たぬ…

本/「東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか」中村淳彦

家賃は高く地域の縁が薄い東京暮らしはつまづいて貧困に陥りやすい。東京の貧困女子の心の叫びを個人の物語として丹念に聞き続けたノンフィクション。東洋経済オンライン1億2千万PV突破の人気連載の書籍化。 (中村淳彦「東京貧困女子」) 今の日本で貧困…

本/「リボルバー」原田マハ

(原田マハ「リボルバー」) 誰が引き金を引いたのか? 「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。 高遠冴はパリの小規模なオークション会社「キャビネ・ド・キュリオジテ」通称CDCに勤務している。 パリには大小いくつものオーク…

本/「一度きりの大泉の話」萩尾望都

(萩尾望都「一度きりの大泉の話」) はああ驚いたのお。 こういう事って、才能あるクリエイター同士が切磋琢磨していたら結構ありそうな気はする。 だけど50年も前の話をよく活字にしたなあと思って。 萩尾望都や竹宮恵子の世代は前を走る女性漫画家がい…

本/「我らが少女A」髙村薫

(高村薫「我らが少女A」) 年の初めと言うにはもう遅い。なんとなく本の感想とか書いとこう。 これは2019年に発売された合田雄一郎シリーズの最新刊。 あたしが愛してやまない合田氏は本作では57才となっており、警察大学校の教官となっていた。うう…

前髪の惣三郎(司馬遼太郎「新選組血風録」より)

「新選組血風録」は司馬遼太郎さんが60年代に書いた傑作で新選組をテーマにした短編集だ。 各話は新選組に実在をしてた人や架空の人を主人公に据えた群像劇で、新選組に巻き起こるドラマに定番キャラの土方歳三や沖田総司が絡んでくる構成である。 司馬作…

本/「聖の青春」大崎善生

(村山聖/1969年~1998年/将棋棋士) かつて「東の羽生、西の村山」と羽生善治と並び称されながら29歳で亡くなった将棋棋士・村山聖(むらやまさとし)を描いたノンフィクション小説である。 2016年の映画化では、村山聖を演じた松山ケンイチさんが20㎏増量で…

10月の覚え書き/「日本の四季がなくなる日」

今月も終わりだから、10月の出来事や読んだ本・漫画・見た映画など忘れないように残しておこう。 先月は仕事が忙しくて休日が少なかったけど、今月は平穏。 でもなんか疲れが取れない。 老化でしょうか。 10月某日、カレーを作ろうと思い材料を買いに行った…

本/「贅沢貧乏のマリア」群ようこ

1987年に84歳で亡くなった作家の森茉莉は文豪・森鴎外の娘だ。 (森茉莉 1903年~1987年 小説家・エッセイスト) 森家の長女として生まれた茉莉は父親からも母親からも可愛がられて育ったが、ことに父の鴎外は茉莉にとって偉大な恋人であった。 鴎外は茉莉を…

本/「アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ」 中川裕

本書は、野田サトルの漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者にしてアイヌ文化研究の第一人者である著者が、漫画の名場面を引用しながら解説を行った唯一の公式解説本にしてアイヌ文化への入り口となる入門的新書です。 (中川裕「アイヌ文化で読み解くゴ…

本/「サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった」中川右介

2010年代に入ってからウルトラシリーズ、仮面ライダー、ガンダム、あるいはベルバラ、ポーの一族などが40、50周年を迎えている。逆算すれば分かるが、これらの大半は1970年代に始まったのだ・・・・ (中川右介「サブカル勃興史すべては1970年代に始まった」…