akのもろもろの話

大人の漫画読み

本/「リボルバー」原田マハ

(原田マハ「リボルバー」) 誰が引き金を引いたのか? 「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。 高遠冴はパリの小規模なオークション会社「キャビネ・ド・キュリオジテ」通称CDCに勤務している。 パリには大小いくつものオーク…

漫画/「ゴールデンゴールド」堀尾省太

(堀尾省太「ゴールデンゴールド」既刊8巻) 「ゴールデンゴールド」の舞台は瀬戸内海にある「寧島(ねいじま)」という架空の島だ。 かつてこの島は「福の神の島」と呼ばれた事もあるのだが、そんな伝説今では島民ですら知らない。 主人公の早坂流花は不登…

漫画/「ここは今から倫理です。」天瀬シオリ

(天瀬シオリ「ここは今から倫理です。」既刊6巻) 「倫理」とは何か? 倫理とは人倫の道であり道徳の規範となる原理。 学ばずとも将来、困る事はほぼない学問。 でも自分が一人ぼっちになったり、死が近づいた時には役に立つかもしれない。 「ここは今から…

漫画/「コーポ・ア・コーポ」岩浪れんじ

(岩浪れんじ「コーポ・ア・コーポ」既刊3巻) 雨が続くと気分が滅入るのお。 もお会社も行きたくないし、なんもしたくない。 全くもってエネルギーが乏しい状態で生きてるっつーのに、人に会うとエネルギーを使うからもお誰にも会いたくない。はあ~ メン…

漫画/「ダーウィン事変」うめざわしゅん

(うめざわしゅん「ダーウィン事変」既刊2巻) 主人公のチャーリーはヒトとチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」である。 ヒューマンジーなどという言葉はてっきりこの作者の造語かと思ってたら、あに図らんや既存の言葉として存在しておりました…

本/「一度きりの大泉の話」萩尾望都

(萩尾望都「一度きりの大泉の話」) はああ驚いたのお。 こういう事って、才能あるクリエイター同士が切磋琢磨していたら結構ありそうな気はする。 だけど50年も前の話をよく活字にしたなあと思って。 萩尾望都や竹宮恵子の世代は前を走る女性漫画家がい…

漫画/「イノサン」「イノサンRouge(ルージュ)」坂本眞一

サンソン一族はフランスの死刑執行人を200年以上に渡り輩出してきた家系である。 イノサンは井野さんではなくイノセント(無垢)の事で、主人公のシャルル=アンリ・サンソンはムッシュー・ド・パリ(フランスの死刑執行人の頭領を表す称号)を務めたサン…

漫画/「10ダンス」井上佐藤

(井上佐藤「10ダンス」既刊6巻) 競技ダンスにはスタンダードとラテンがあって、通常この2種類のダンサーは決して競い合う事はない。 しかし例外があるらしい。それが10(テン)ダンス。 なんでもラテンとスタンダードを極めた凄ダンサーがラテン5種…

漫画/「レッド・ベルベット」多田由美

(多田由美「レッド・ベルベット」全3巻) この作品の舞台はロスアンゼルスで、アールとランディという二人の少年の物語なんですのよ。 アールのママはケーキ屋さんをしていたんだけど、アールが小さい時に突然亡くなってしまったの。 パパはママが死んで変…

漫画/「消えた初恋」作画アルコ・ 原作ひねくれ渡

(画アルコ・原作ひねくれ渡「消えた初恋」既刊5巻) 青木は隣の席の橋本さんに片思いしているのだが、橋本さんが貸してくれた消しゴムに「イダくん♡」と書いてあるのを見てしまいましてね、橋本さんが好きなのは前の席の井田かよっ!つってショックを受け…

漫画/「チ。~地球の運動について~」作・画 魚豊

(魚豊「チ。地球の運動について」既刊3巻) 岩明均絶賛。とな・・・ 太陽は東の空から登って西の空に沈んでゆく。 私たちのいる地球からは、空に浮かぶ天体が地球の周りを回っているように見えるんだよね。 だから昔の人が「地球が宇宙の中心にあって太陽…

漫画/「マイ・ブロークン・マリコ」平庫ワカ

(平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」) くわえ煙草でお骨を持ったオネエさんの表紙・・・ シイノトモヨ(26才・OL)は仕事の外回りで昼食に立ち寄ったラーメン屋のテレビであるニュースを見た。 それは彼女の中学からの親友であるイカガワマリコの訃報…

漫画/「カラオケ行こ!」和山やま

(和山やま「カラオケ行こ!」) 森岡中学校合唱部の部長・岡聡美は合唱コンクールの帰りに突然男から声をかけられた。 「カラオケ行こ!」(えっ!?) スーツをビシッと着こなしたその男は四代目祭林組若頭補佐・成田狂児(39才)だった。 カラオケボッ…

漫画/「インハンド05」朱戸アオ

(朱戸アオ「インハンド5巻」) 過疎化の進んだ限界集落の村を乗っ取ろうとした新興宗教「薬師療会」で怪しげな幻覚剤を使われてから、紐倉哲は義手である右腕の幻肢痛の再発に悩まされていた。 幻肢痛は手や足の切断後に失ったはずの手足が存在するように…

漫画/「私のことを憶えていますか」東村アキコ

(東村アキコ「私のことを憶えていますか」既刊2巻) 芸能人ゴシップサイトのライターとして多忙な毎日を送る遥は独身・彼氏ナシ。 徹夜で働きお洒落する間もエステに行く間もなく、気づけば30才である。 ところが30才の誕生日に大ファンだった俳優・SO…

映画/「アイヌモシㇼ」

(「アイヌモシリ」2020年/福永壮志監督/84分) 「ゴールデンカムイ」はアイヌ民族がカッコ良くて面白くてとても魅力的に描かれてる。 あの漫画を読んでアイヌ文化に興味を抱いた人も少なくないと思う。 この映画は昨年上映されたんですが見る前は正直…

漫画/「兄帰る」近藤ようこ

(近藤ようこ「兄帰る」) これはなんつーか非常に地味な作品なんです。 2006年にコミックス化されてますが、最近新装版が発売されました。 さて物語はと言うと、貸し布団屋の社長の娘・真樹子の元へ一本の電話が入る所から始まる。 3年前に失踪した婚…

漫画/「記憶の技法」吉野朔美

(吉野朔美「記憶の技法」) 2016年に急逝した少女漫画家・吉野朔美が2002年に発表した作品でして、昨年実写映画化の運びとなり暇だったんで見に行きましたけど映画はなかなか良かったです。 漫画原作の実写化ってやたら多い昨今、オイ原作読んでな…

本/「我らが少女A」髙村薫

(高村薫「我らが少女A」) 年の初めと言うにはもう遅い。なんとなく本の感想とか書いとこう。 これは2019年に発売された合田雄一郎シリーズの最新刊。 あたしが愛してやまない合田氏は本作では57才となっており、警察大学校の教官となっていた。うう…

漫画/「弟の夫」田亀源五郎

(田亀源五郎「弟の夫」全4巻) 弥一と小学生の娘・夏菜(カナ)が二人で暮らす家に、マイクと名乗るカナダ人の男性がやって来た。 マイクは、弥一の双子の弟・涼二の結婚相手だった。 カナダでは同性婚は合法だ。 「パパに双子の弟!?」「てか、男同士で…

漫画/「アガペー」真鍋昌平

(真鍋昌平「アガペー」) 2019年に発売された真鍋昌平の「アガペー」は、四つの短編作品が収録されていてどれも面白いのだが、表題にもなってる「アガペー」はドルオタいわゆるアイドルオタクを描いた作品だ。 ここに登場する二名のオタク、ひろたんと…

漫画/「リアル」⑮ 井上雄彦

(井上雄彦「リアル」15巻) 車イスバスケットボールを描いた漫画「リアル」の新刊が出た。なんと6年振りだ。 かつてバスケをよく知らなかったあたしは名作「スラムダンク」を読んで、バスケのルールや用語を覚えたものですよ。 だから車イスバスケという…

漫画/「波よ聞いてくれ」⑧ 沙村広明

(沙村広明「波よ聞いてくれ」8巻) 鼓田ミナレ(27歳)は札幌のスープカレー屋「ボイジャー」の店員だが、ひょんな事から地元FM局「藻岩山ラジオ」でラジオパーソナリティーとしての道を歩み始めた。 とは言え、ラジオは週1回・50分、カレー屋は週6…

漫画/「サターンリターン」鳥飼茜

(鳥飼茜「サターンリターン」既刊4巻) まずはザックリとあらすじをば。 主人公の加治理津子(30歳)はデビュー作以降、新作がまったく書けない小説家で、今は元担当編集者で妻のいた野田(36歳)とすったもんだの末、結婚をして専業主婦のような生活を…

漫画/「結ばる焼け跡」天瀬シオリ

(天瀬シオリ「結ばる焼け跡」既刊2巻) 「ここは今から倫理です」の作者が描いてるから読もうと思ったのだけど、グウ(ぐうの音)戦争物か? とちょっとドン引き(笑) 1945年に太平洋戦争が終ってから戦後75年です。 当然ながらこの作者も戦後世代でしょうけ…

漫画/「北北西に曇と往け」入江亜季

(入江亜季「北北西に曇と往け」既刊4巻) この作品の舞台はアイスランドである。 北欧のアイスランドは小さな島国で、その面積は北海道と四国を合わせた程度しかない。 火山と氷河の島と言われるアイスランドには土がなくそのほとんどが溶岩で植物も少ない…

漫画/「人の息子」② あのあやの

(あのあやの「人の息子」2巻) この作品は、31歳独身の漫画家・鈴木旭が児童養護施設で暮らす9才の高嶺くんの里親になる物語なのだが、作者が里親制度について丹念に調べて描いているのがとても好感が持てる。 それと高嶺くんが実にかわいらしく描けて…

漫画/「ゴールデンカムイ」㉓ 野田サトル

ウーム、インカラマッで始まりインカラマッで終わるこの巻。 すべての登場人物がクライマックスへと向かって足並みを揃えていくようで秀逸でございましたよ。 (野田サトル「ゴールデンカムイ」23巻) 自分の子をインカラマッが身ごもっていると知った谷垣…

漫画/「水は海に向かって流れる」③ 田島列島

10年前、W不倫の末に駆け落ちして帰って来ない榊さんの母親に会うため、直達は榊さんと海辺の町を訪れた。母親は新しい家族と幸せに暮らしていた。 世の中は広いよーで狭いっつーか、不思議な縁で出会った二人の物語も完結編です。 (田島列島「水は海に向か…

漫画/「血の轍」第9集 押見修造

家に乗り込んで来た伯母さん夫婦の追求に対し、遂にしげるを崖から突き落としたと白状した静子ママ。 修羅場と化した長部家の居間(´д`|||) (押見修造「血の轍」第9集) この作品のテーマはいわゆる毒親で、母親と中学二年になる息子の仲が良すぎてチョット…