akのもろもろの話

大人の漫画読み

漫画

漫画/「北北西に曇と往け」入江亜季

(入江亜季「北北西に曇と往け」既刊4巻) この作品の舞台はアイスランドである。 北欧のアイスランドは小さな島国で、その面積は北海道と四国を合わせた程度しかない。 火山と氷河の島と言われるアイスランドには土がなくそのほとんどが溶岩で植物も少ない…

漫画/「人の息子」2 あのあやの

(あのあやの「人の息子」2巻) この作品は、31歳独身の漫画家・鈴木旭が児童養護施設で暮らす9才の高嶺くんの里親になる物語なのだが、作者が里親制度について丹念に調べて描いているのがとても好感が持てる。 それと高嶺くんが実にかわいらしく描けて…

漫画/「ゴールデンカムイ」23 野田サトル

ウーム、インカラマッで始まりインカラマッで終わるこの巻。 すべての登場人物がクライマックスへと向かって足並みを揃えていくようで秀逸でございましたよ。 (野田サトル「ゴールデンカムイ」23巻) 自分の子をインカラマッが身ごもっていると知った谷垣…

漫画/「水は海に向かって流れる」3 田島列島

10年前、W不倫の末に駆け落ちして帰って来ない榊さんの母親に会うため、直達は榊さんと海辺の町を訪れた。母親は新しい家族と幸せに暮らしていた。 世の中は広いよーで狭いっつーか、不思議な縁で出会った二人の物語も完結編です。 (田島列島「水は海に向か…

漫画/「血の轍」第9集 押見修造

家に乗り込んで来た伯母さん夫婦の追求に対し、遂にしげるを崖から突き落としたと白状した静子ママ。 修羅場と化した長部家の居間(´д`|||) (押見修造「血の轍」第9集) この作品のテーマはいわゆる毒親で、母親と中学二年になる息子の仲が良すぎてチョット…

漫画/「アンダーニンジャ」花沢健吾

太平洋戦争敗戦後の日本に、GHQが命じたのは陸海軍と内務省に対する「忍者」人員リストの提出及びその出頭であった。 戦争中、連合国を最も悩ませたのは「忍者」だったのである。 圧倒的科学力を誇るナチス・ドイツの科学者と日本の「忍者」の確保は、アメリ…

漫画/「きのう何食べた?」17

「きのう何食べた?」は2DK男二人暮らし。食費は月3万円。筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の食生活をめぐる物語。 メニューは「サンマのガーリック焼き」「フレンチトースト」「レタスしゃぶしゃぶ」「鶏手羽先のポトフ」etc・・・ (よしながふみ「…

漫画/「後ハッピーマニア」安野モヨコ

(安野モヨコ「後ハッピーマニア」1巻) 1990年代に連載された安野モヨコの「ハッピーマニア」は、大人の女性を読者対象にした、お洒落で軽妙なタッチで恋愛や女性の生き方を描いた作品だ。 1998年にはシゲタ役を稲盛いずみさんがフクちゃん役を藤…

漫画/「イサック」9 作・真刈信二 画・DOUBLE-S

(作・真刈信二 画・DOUBLE-S「イサック」9巻) 「イサック」の舞台になってるのは17世紀の神聖ローマ帝国で、ちょいとマイナーな三十年戦争が主題である。 物語はボヘミアにおけるプロテスタントの反乱をきっかけに勃発した、三十年戦争の第一期「ボヘミ…

本/「ルーヴルの猫」松本大洋

(松本大洋「ルーヴルの猫」上下巻) パリのルーヴル美術館は世界で最も入場者数の多い美術館で毎年800万人を超える人が訪れる。 2012年には年間来場者数が一千万人を越えそのうち7割は海外からというパリ観光の代表的なスポットだ。 数々の名作だけ…

漫画/「インハンド」04 朱戸アオ

(朱戸アオ「インハンド」4巻) 自然豊かな山あいの村・久地木村へフィールドワークに出た紐倉一行である。 山でトラップを仕掛けて野ねずみを捕らえ寄生虫を調べると言う紐倉は「新種の吸虫を見つけるぞ」とか楽しそうだ。 潤月は民宿の主人に教わりながら…

漫画/「ゴールデンカムイ」22 野田サトル

(野田サトル「ゴールデンカムイ」22巻) 遅ればせながら6月19日発売の「ゴールデンカムイ」22巻の感想をば。 世の中がコロナや豪雨災害で大変な時ですが、あたしにも家族の病気という試練が訪れて先月からなかなかブログが更新できませぬ。 まあそんな…

漫画/「私の少年」8  高野ひと深

(高野ひと深「私の少年」8巻) 以前書いた感想はコチラでございます。 www.akirainhope.com 真修は高校生になったのお。 「私の少年」は18才も年の離れた大人の女性と少年の交流を描いたものだ。 二人が出会った時は聡子は30才で真修はまだ小学生だった…

漫画/「町田くんの世界」安藤ゆき

(安藤ゆき「町田君の世界」全7巻) 町田くんは16才の男子高校生。 地味で物静かなメガネ。 見た目は勉強できそうだけどできない&運動苦手。 真面目だけど要領が悪くて不器用。 という全然モテ要素のない男の子。 でもなぜだか彼は周りの人たちから愛さ…

漫画/「人の息子」あのあやの

(あのあやの「人の息子」既刊1巻) 鈴木旭(31才・独身・漫画家)には3年前の雪の日に忘れられない思い出があった。 その頃子供好きの鈴木は保育士をしていたのだが、一人の園児の母親がいつまで待っても迎えに来なかったのである。 5才の男の子高嶺く…

漫画/「亜人」16  桜井画門 

(桜井画門「亜人」16巻) 亜人はどう生まれたのか? 佐藤さんとの決着はつかないまま、舞台はいまだに入間基地である。 基地の内部は、永井くんが起こしたフラッド現象により大量のIBMが放出されてビックリなのに、嬉々として同調した佐藤さんのせいで、禍…

漫画/「血の轍」第8集 押見修造

(押見修造「血の轍」第8集) たぶん静子ママのセーラー服姿が表紙の第8集。 「血の轍」は中学2年の静一と母親の静子との母子関係を描いた作品で、母親はいわゆる毒親である。 母親は第①集で登場した当初は中学生の子がいるとは思えないほど若く可憐に描…

漫画/「夏目アラタの結婚」乃木坂太郎

(乃木坂太郎「夏目アラタの結婚」既刊2巻) 世の中には色んな形の結婚があると思うけど、ここに登場するのは獄中結婚でして、なんとヒロインは死刑囚なのだ。 たとえ死刑囚であっても婚姻の権利はあるのだが、死刑囚と結婚する人の心理ってフツーの人には…

漫画/「アマネギムナジウム」古屋兎丸

(古屋兎丸「アマネギムナジウム」既刊6巻) 球体関節人形は関節部が球体によって形成された人形で、自在なポーズを取らせる事ができるのが特徴だ。 何より驚くのは人形とは思えない極めて人間に近い精巧さとその美しさで、肌の質感から瞳から毛髪から人形の…

漫画/「ゴールデンカムイ」21 野田サトル

(野田サトル「ゴールデンカムイ」21巻) ホロケウオシコニ 「オオカミに追いつく」 アシリパの母が夫であるウイルクに名付け、ウイルクがアシリパに教えた、三人だけしか知らないウイルクのもうひとつのアイヌ語の名前。 いったいこの名前がどう金塊の隠し…

漫画/「水は海に向かって流れる」田島列島

(田島列島「水は海に向かって流れる」既刊2巻) 2014年に「モーニング」に彗星のように現れた(そう見えたんデス)田島列島の「子供はわかってあげない」はいい作品で映画化もされたようだけど、まずまず寡作でしてね。 次は何を描くのかな?と思ってるう…

漫画/「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

(週刊少年ジャンプ公式サイトより) 店頭で在庫がなくなるなど異例のヒットをして話題になってたけど。 実はあたしはジャンプを愛読してますので、この作品の第一話が掲載された時も初めて表紙を飾った日の事も覚えてる。エヘン。 まあ、人間が鬼と戦うスト…

漫画/「ひばりの朝」ヤマシタトモコ

(ヤマシタトモコ「ひばりの朝」全2巻) 日波里は中学二年生の女の子。 学校でハブられてるひばりは母親のいとこの完の部屋で放課後を過ごすようになるが、完の彼女の富子はひばりに嫌悪感を持つ。 ひばりが中二とは思えない肉感的で大人びた容姿の女の子だ…

漫画/「へうげもの」山田芳裕

(山田芳裕「へうげもの」全25巻) この物語の主人公の古田織部は戦国から江戸時代にかけて生きた武将で、千利休の弟子でもあった茶人である。 茶人て言うからシブいお人を想像してたんだけど全然違くて、なんかハラがチギれるほど面白い人なのよ。 安土…

漫画/「さよならミニスカート」牧野あおい

(牧野あおい「さよならミニスカート」既刊2巻) 「このマンガがスゴイ!2020」 オンナ編第1位!とか 大人気5人組アイドルグループ「PURE CLUB」の不動のセンター雨宮花恋は、握手会の会場で刃物を持ったファンに襲われ怪我を負ってしまう。 グループを脱退…

漫画/「BANANA FISH」吉田秋生

(吉田秋生「BANANA FISH」全19巻) 「BANANA FISH」の舞台は80年代のニューヨークだ。 当時アメリカは日本よりはるかに不景気で、ニューヨークは治安が悪く世界に名だたる犯罪都市という裏の顔も持っていた。 まあ当時も今もニューヨークには行った事はない…

漫画/「たそがれたかこ」入江喜和

(入江喜和「たそがれたかこ」全10巻) 私は漫画はけっこうジャンル問わず何でも読む方だが、こういう人生の黄昏に差し掛かった45歳の女性の日常系とかはあまり興味なくて(すまぬねえ) それにしても45歳で黄昏とは、ちと早過ぎやしないかと思ったわけだ。 …

漫画/「波よ聞いてくれ」沙村広明

(沙村広明「波よ聞いてくれ」既刊7巻) 沙村広明さんと言えばやっぱ「無限の住人」が代表作だけど、これはまったく作風の違うものになっていて驚く。 作品のコンセプトが「今度こそ間違いなく人の死なない漫画」って事らしい(笑)が、半分くらいはふざけて…

漫画/「乙嫁語り」森薫

(森薫「乙嫁語り」既刊12巻) 今は自由な時代だから結婚するかしないかは自分が決める事だけど、かつての日本でもそうだったように女性の人生には結婚しか選択肢がない時代もあった。 この作品に登場する19世紀の中央アジアに生きる女性たちもまさにそう…

漫画/「イサック」作・真刈信二 画・DOUBLE-S

(作・真刈信二 画・DOUBLE-S「イサック」既刊7巻) 「イサック」の舞台になってるのは17世紀の神聖ローマ帝国(主に今のドイツ)だ。 三十年戦争と呼ばれるカトリックとプロテスタントの宗教戦争は神聖ローマ帝国以外の国にも波及し、やがてはヨーロッパ中…