今年もよろしくお願いいたします。
小生の今年の抱負はですね、このブログの更新をもっと頑張ります。
なんか仕事から帰ってくるともう疲れてるんで、ブログ書く時間がなかなか取れなくて、まあ趣味でやってるんだから書ける時書けばいいやって言い訳ばかりしておりました。
これではいかんともう真摯に反省しまして、今年は初心に戻り頑張って書く所存であります。
そんなわけで、ただ今正月休みで実家に帰省中なんですが、暮れの大掃除を手伝ったり、強烈寒波と大雪の中を伯母の家を訪問したり、大晦日は甥っ子も帰ってきたのでみんなで紅白を見てまったりしたり、新年明けましてまったくめでたいんですが、元旦の朝5時に起こされて(2時間しか寝てない)日帰り温泉に行って朝風呂に入りそのまま初詣になだれ込んだりと・・・なんかブログ書けねえ。
ゆうべ深夜にひとりNetflixで「浅草キッド」を見ました。
ビートたけしさんの自叙伝的小説の映画化で、別にたけしさんのファンでも何でもないですが、話題作だからと軽い気持ちで見始めたんです。
たけしさんの若い時を柳楽優弥くんが演じてて、まあこれが本物そっくりでたまげたぜ。
あの首の動きとか、ちょっと顔をゆがめるとことかソックリで、若い時のビートたけしが憑依してる~!!(若い時知らんけど)
やっぱ演技の上手い人は違うよね。
年末に志村けんさんを山田裕貴くんが演じたのを見た時はちょっとアレだったもの。
どうせよくある成功物語だろうし、昭和の漫才ブームとかあまりピンと来ないんで、昔はよかったなあ的なノスタルジックな作品だろうと思ってたら、ま実際そうではあったけどいい出来で、いや完全に舐め切ってましたな。
トークはメチャメチャ面白いけど正直俳優としてはどうなんだろう?と疑問視してた大泉洋さんがたけしさんの師匠の深見千三郎役でいい味出してました。
昭和40年代の浅草で、フランス座のエレベーターボーイをしていたたけしが、深見のコントに惚れこんで弟子入りを志願。
深見の舞台というのはストリップの幕間のコントで、ストリップを目当てに来た客も爆笑させる面白さなのです。
しかも弟子入りを志願するたけしに「おまえ何の芸ができるんだ?」と聞くんだけど、何もできないたけしの前で突然タップを踏み始め「こういうのでも練習するんだな」とか言うかっこよさ。
ぶっきらぼうだけど粋で「芸人はいい服を着ろ」などと芸人としての美学も教えてくれます。
しかし時代の流れで、テレビの普及と共にフランス座から客足は遠のいていくのです。
テレビに背を向け漫才を嫌う深見に対してたけしは漫才をやりたいと言い出し、反対を押し切ってフランス座を飛び出すのでした。
とまあそんなあらすじですが、人情に厚く世話好きなのに口が悪くて、事あるごとにバカ野郎この野郎と言う深見師匠は含羞の人だなあと思いました。
含羞はシャイとも言えますが、単なる謙虚とは違う恥じらいです。
深い知性や人間性を表に出さず含羞に満ちた人は魅力的だと思いますが、深見のように本当は優しいのに照れ隠しで馬鹿野郎とか言っちゃう口の悪いおじさんは、今の時代には流行らないかもしれませんね。
若い人には素直じゃないとかへそ曲がりとか思われて受け入れてもらえない気がします。
弟子に御馳走してやりたくてわざわざ弟子が通りかかるのを待ってて「あっなんだおまえらか!ばか野郎!メシでも行くか?」とか言うの、かわいいような気もするけどめんどくさいかも。
この時代はまだ人々が年配の男性に対してリスペクトしてて思いやりみたいのがあると思いました。
昭和ってもはや古き良き時代なんだなあ。
また、深見が軍需工場の怪我で左手の指が欠損してるのを包帯で隠していたりと、まだ戦争の傷跡が残っているんだなあとも思いました。
でも深見師匠はたけしさんの事を実の息子のように思ってたんでしょうね。
たけしさんがなぜ浅草を恋しがるのかがわかったような気がします。
師匠の色んな言葉が今でもたけしさんの中で生きているんでしょう。
深見千三郎という人は全然知りませんでしたが、なんか無性に浅草行きたくなっちゃったな。
だけど、ビートたけしにしては柳楽くんはハンサム過ぎるしヤバイ匂いがする。
劇中で柳楽くんが毒舌を吐くと、彼の持つ狂気のようなものが感じられて一瞬笑っていいのかなって戸惑う。
今年も頑張ろう。