(「戦争中の暮らしの記録」暮らしの手帖編) この本は1968年の8月に発行された「暮らしの手帖」第96号~特集・戦争中の暮らしの記録~を書籍化したものだ。 この特集号は丸々一冊が戦争を体験した人たちから寄せられた文章で組まれていて、文字数が…
(佐藤秀峰「特攻の島」全9巻) 昭和19年9月、福岡海軍航空隊予科練の渡辺裕三と関口政夫は特殊兵器の搭乗員募集に志願をした。 「一旦搭乗すれば生還を期することはできない兵器」とだけ聞かされ何も知らされないまま山口県大津島へ集められ、そこで初…
(原田マハ「リボルバー」) 誰が引き金を引いたのか? 「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。 高遠冴はパリの小規模なオークション会社「キャビネ・ド・キュリオジテ」通称CDCに勤務している。 パリには大小いくつものオーク…
(堀尾省太「ゴールデンゴールド」既刊8巻) 「ゴールデンゴールド」の舞台は瀬戸内海にある「寧島(ねいじま)」という架空の島だ。 かつてこの島は「福の神の島」と呼ばれた事もあるのだが、そんな伝説今では島民ですら知らない。 主人公の早坂流花は不登…
(天瀬シオリ「ここは今から倫理です。」既刊6巻) 「倫理」とは何か? 倫理とは人倫の道であり道徳の規範となる原理。 学ばずとも将来、困る事はほぼない学問。 でも自分が一人ぼっちになったり、死が近づいた時には役に立つかもしれない。 「ここは今から…
(岩浪れんじ「コーポ・ア・コーポ」既刊3巻) 雨が続くと気分が滅入るのお。 もお会社も行きたくないし、なんもしたくない。 全くもってエネルギーが乏しい状態で生きてるっつーのに、人に会うとエネルギーを使うからもお誰にも会いたくない。はあ~ メン…
(うめざわしゅん「ダーウィン事変」既刊2巻) 主人公のチャーリーはヒトとチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」である。 ヒューマンジーなどという言葉はてっきりこの作者の造語かと思ってたら、あに図らんや既存の言葉として存在しておりました…
(萩尾望都「一度きりの大泉の話」) はああ驚いたのお。 こういう事って、才能あるクリエイター同士が切磋琢磨していたら結構ありそうな気はする。 だけど50年も前の話をよく活字にしたなあと思って。 萩尾望都や竹宮恵子の世代は前を走る女性漫画家がい…
(多田由美「レッド・ベルベット」全3巻) この作品の舞台はロスアンゼルスで、アールとランディという二人の少年の物語なんですのよ。 アールのママはケーキ屋さんをしていたんだけど、アールが小さい時に突然亡くなってしまったの。 パパはママが死んで変…
(画アルコ・原作ひねくれ渡「消えた初恋」既刊5巻) 青木は隣の席の橋本さんに片思いしているのだが、橋本さんが貸してくれた消しゴムに「イダくん♡」と書いてあるのを見てしまいましてね、橋本さんが好きなのは前の席の井田かよっ!つってショックを受け…